| 1)水質基準項目(50項目) | 2)水質管理目標設定項目(28項目) |
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水道水が備えるべき水質上の要件として法令で定められた項目です。ヒ素、シアン、水銀など人の健康に影響を与える項目と色、濁り、味など生活利用上支障が生じるおそれがある項目の基準値が設定されています。 |
| 項目名 | 基準値 | 分類 | 概要 | |
| 1 | 一般細菌 |
100個/ml 以下 |
病原生物 | 一般細菌として検出される細菌の多くは、直接病原菌との関連はないが、多量に検出される場合は病原生物に汚染されている可能性がある。また、消毒効果を確認する判断基準になる。 |
| 2 | 大腸菌 | 検出されないこと | ヒト及び動物の糞便中に存在する。飲料水中に大腸菌が検出された場合、糞便に由来する病原菌に汚染されている可能性がある。 | |
| 3 | カドミウム及び その化合物 |
0.01mg/l 以下 |
無機物質・ 重金属 |
電気めっき、顔料、電池等に用いられてる。鉱山や工場排水等から混入する場合がある。イタイイタイ病の原因物質として知られている。 |
| 4 | 水銀及びその化合物 | 0.0005mg/l 以下 | 体温計、乾電池、歯科用等に用いられる。工場排水等から汚染される場合がある。有機水銀化合物は水俣病の原因物質として知られている。 | |
| 5 | セレン及び その化合物 |
0.01mg/l 以下 | 生体微量必須元素で自然界に存在している。半導体材料、顔料、薬剤等に利用され、工場排水等から混入する場合がある。 | |
| 6 | 鉛及びその化合物 | 0.01mg/l 以下 | 蓄電池、はんだ等に広く用いられ、工場排水等から汚染される場合がある。水道水中の鉛は主に鉛管からの溶出によるもの。 | |
| 7 | ヒ素及びその化合物 | 0.01mg/l 以下 | 半導体材料、殺鼠剤、医薬品原料、ガラス工芸等に用いられている。工場排水等から混入する場合がある。 | |
| 8 | 六価クロム化合物 | 0.05mg/l 以下 | クロムめっき、電池、顔料等に用いられる。工場排水等から混入する場合がある。 | |
| 9 | シアン化物イオン及び 塩化シアン |
0.01mg/l 以下 | 自然水中にはほとんど存在せず、シアン化合物を含む工場排水等の混入によって検出される場合がある。 | |
| 10 | 硝酸態窒素及び 亜硝酸態窒素 |
10mg/l 以下 | 自然界に広く存在しており、窒素肥料、化学工業、食品の防腐剤等に用いられている。工場排水等から混入する場合がある。 | |
| 11 | フッ素及び その化合物 |
0.8mg/l 以下 | 自然界に広く分布しており主に地質に由来する。アルミニウム電解、セラミックス、半導体等で用いられる。高濃度の摂取は斑状歯の原因となる。 | |
| 12 | ホウ素及び その化合物 |
1.0mg/l 以下 | 金属表面処理、ガラス工場等で用いられる。また火山地帯の地下水や温泉などに含まれる場合がある。 | |
| 13 | 四塩化炭素 | 0.002mg/l 以下 | 一般有機 化学物質 |
フロンガスの原料に用いられる。表流水に混入した場合、短時間で大気中に揮散するが土壌汚染などにより地下水に検出されることがある。 |
| 14 | 1,4-ジオキサン | 0.05mg/l 以下 | 溶剤、オイル、ワックス等に用いられる。 | |
| 15 | シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン | 0.04mg/l 以下 | 有機溶剤、ラッカー、香料等に用いられる。揮発性は高いが地下に浸透すると地下水を汚染する。 | |
| 16 | ジクロロメタン | 0.02mg/l 以下 | 塗料の剥離剤、洗浄剤、溶媒等に用いられる。揮発性は高いが地下に浸透すると地下水を汚染する。 | |
| 17 | テトラクロロエチレン | 0.01mg/l 以下 | ドライクリーニング等に用いられる。揮発性は高いが地下に浸透すると地下水を汚染する。 | |
| 18 | トリクロロエチレン | 0.03mg/l 以下 | 溶剤、ドライクリーニング等に用いられる。揮発性は高いが地下に浸透すると地下水を汚染する。 | |
| 19 | ベンゼン | 0.01mg/l 以下 | 染料、合成ゴム、有機顔料、医薬品等に用いられる。地下に浸透すると地下水を汚染するが微生物により緩やかに分解される。 | |
| 20 | 塩素酸 | 0.6mg/l 以下 | 消毒 副生成物 |
浄水場の消毒に使う薬品に不純物として含まれていることがある。 |
| 21 | クロロ酢酸 | 0.02mg/l 以下 | 塩素処理等により、原水中の有機物質と塩素が反応して生成される。 | |
| 22 | クロロホルム | 0.06mg/l 以下 | ||
| 23 | ジクロロ酢酸 | 0.04mg/l 以下 | ||
| 24 | ジブロモクロロメタン | 0.1mg/l 以下 | 塩素処理等により、原水中の有機物質と消毒剤の不純物により生成される。 | |
| 25 | 臭素酸 | 0.01mg/l 以下 | 小麦粉改良剤、毛髪のコールドウェーブ用薬品に用いられる。オゾン処理や消毒剤の次亜塩素酸生成時に不純物の臭素が酸化されて生成する。 | |
| 26 | 総トリハロメタン | 0.1mg/l 以下 | 総トリハロメタンとは、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン及びブロモホルムの4物質の総称。 | |
| 27 | トリクロロ酢酸 | 0.2mg/l 以下 | 塩素処理等により、原水中の有機物質と塩素が反応して生成される。 | |
| 28 | ブロモジクロロメタン | 0.03mg/l 以下 | 塩素処理等により、原水中の有機物質と消毒剤の不純物により生成される。 | |
| 29 | ブロモホルム | 0.09mg/l 以下 | ||
| 30 | ホルムアルデヒド | 0.08mg/l 以下 | 塩素処理等により、原水中の有機物質と塩素が反応して生成される。 | |
| 31 | 亜鉛及びその化合物 | 1.0mg/l 以下 | 色 | 写真凸版、乾電池、めっき等に用いられる。工場排水等から混入する場合がある。高濃度に含まれると白濁の原因となる。 |
| 32 | アルミニウム及び その化合物 |
0.2mg/l 以下 | 地質中にもっとも多く含まれる物質。合金、家庭用品、電気部品等に用いられる。水道では凝集剤として利用される。 | |
| 33 | 鉄及びその化合物 | 0.3mg/l 以下 | 生体必須元素。高濃度に含まれると、異臭味(金気臭)や洗濯物の着色(赤褐色)の原因になる。 | |
| 34 | 銅及びその化合物 | 1.0mg/l 以下 | 生体微量必須元素。工場排水等の混入のほか、水道水中には銅管から溶出する場合がある。高濃度に含まれると着色(青色)の原因となる。 | |
| 35 | ナトリウム及び その化合物 |
200mg/l 以下 |
味覚 |
石鹸、食品工業等に用いられる。自然水中に広く存在し、水質基準では味覚を考慮した数値となっている。 |
| 36 | マンガン及び その化合物 |
0.05mg/l 以下 |
色 |
生体微量必須元素であり地質中に広く分布する元素のひとつ。乾電池、医薬品、合金等に用いられる。高濃度に含まれると酸化して黒く着色することがある。 |
| 37 | 塩化物イオン | 200mg/l 以下 |
味覚 |
地質や海水の浸透、下水、家庭排水、工場排水及びし尿等の混入によって濃度が増加する。水質基準では味覚を考慮した数値となっている。 |
| 38 | カルシウム、マグネシウム等 (硬度) |
300mg/l 以下 | 硬度とはカルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量をいい、主として地質によるもの。硬度は低すぎると淡白でコクのない味がし、硬度が高すぎると口に残るような味がする。硬度が高い水は、石鹸の泡立ちを悪くする。 | |
| 39 | 蒸発残留物 | 500mg/l 以下 | 水中に浮遊する物質と溶解する物質の総和。主な成分には、カルシウム、マグネシウム、ケイ酸、ナトリウム、カリウム等の塩類及び有機物。 | |
| 40 | 陰イオン界面活性剤 | 0.2mg/l 以下 |
発泡 |
洗濯排水、工場排水等の混入に由来し、高濃度に含まれると水の泡立ちの原因となる。 |
| 41 | ジェオスミン | 0.00001mg/l 以下 | かび臭 | アナベナ属やフォルミジウム属などの藍藻類や放線菌により産生される。 |
| 42 | 2-メチルイソボルネオール | 0.00001mg/l 以下 | ||
| 43 | 非イオン界面活性剤 | 0.02mg/l 以下 | 発泡 | 洗剤、乳化剤等に用いられる。洗濯排水、工場排水等の混入に由来し、高濃度に含まれると水の泡立ちの原因となる。 |
| 44 | フェノール類 | 0.005mg/l 以下 | 臭気 | 防腐剤、医薬品、合成樹脂等に用いられる。自然水に含まれることはなく、工場排水等から混入する場合がある。異臭味の原因となる。 |
| 45 | 有機物(全有機炭素 (TOC)の量) |
3mg/l 以下 | 味覚 | 有機物等による汚染の度合いをあらわす。し尿、下水、工場排水等の混入により増加する。多く含まれると味を悪くする原因となる。 |
| 46 | pH値 | 5.8以上8.6以下 | 基礎的性状 | pH7は中性をあらわし、それより低いと酸性が強くなり、高いとアルカリ性が強くなる。 |
| 47 | 味 |
異常でないこと |
水の味は、水に溶存する物質の種類・濃度によって感じ方が異なってくる。 | |
| 48 | 臭気 |
異常でないこと |
水の臭気は、化学物質による汚染、藻類の繁殖、下水の混入及び地質等に起因する。 | |
| 49 | 色度 | 5度 以下 | 水の着色の程度を示すもので、基準値以下であれば、ほぼ無色。 | |
| 50 | 濁度 | 2度 以下 | 水の濁りの程度を示すもので、基準値以下であれば、ほぼ透明。 |
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参考文献:日本水道協会「上水試験方法・解説 (2001年版)」等 |
水道部水質管理課
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