携帯電話は、今や中学では4割、高校では9割以上の生徒が持つようになりました(静岡市青少年実態調査 H18.6)。いつでもどこでも情報を得ることができたり、連絡がとれたりする非常に便利な道具です。
しかし、ルールやマナーを守らず、取り返しのつかないトラブルに巻き込まれる青少年が増えています。
青少年と携帯電話の問題について考えてみましょう。
どんな問題があるのでしょうか?
● 他人を傷つける書き込みやメール
顔の見えないネット上では、掲示板に悪口を書き込んだり、他人のプライバシーを侵害したりする行為が多発し、モラルの低さが問題となっています。
また、電子メールなどでは、相手の表情が見えないために気持ちが十分に伝わらず、いじめや不登校などの原因となることもあります。
● 出会い系サイト
出会い系サイトにアクセスして、その相手と実際に会い、暴力や脅迫などの犯罪に巻き込まれる事件が多発しています。
● 交友関係の広がり
携帯電話をもっていることで、いつでも呼び出しが可能となるため、夜遊びや友人の家への外泊が増える傾向にあります。特に深夜の呼び出しは、非行の原因の1つになっています。
● 有害情報の氾濫
「ポルノ」「暴力」「薬物」「自殺」など、子どもにとって有害なサイトもたくさんあります。保護者に知られず自由にアクセスできる環境を与えると、大変な悪影響を及ぼす場合もあります。
● インターネット依存症
携帯電話やインターネットを利用していないとイライラしたり、自分の感情をコントロールできなくなったりするインターネット依存症が問題となっています。これは過度な利用や保護者の放任、無関心が主な要因だと考えられています。悪化すると現実の人間とコミュニケーションできなくなるなど、日常生活に支障をきたす場合があります。
● 個人情報の悪用
偽のサイトにパスワードなどの個人情報を入力させ、そのパスワードを使い、本人になりすまして有料サイトなどにアクセスするという犯罪が発生しています。そのほか、ネット上で相手をよく確認せずに住所や氏名を教えたために、注文していない商品が着払いで届いたなどというケースもあります。
※「プロフ」知ってますか?
携帯電話で手軽に自己紹介のホームページを作ることができるサイト。ブログ(簡易型ホームページ)の携帯版。中高生の間で名刺がわりにプロフのアドレスを教えあうことが流行している。中高生は個人情報に関する認識が薄いため、その流出・悪用が問題となりつつある。また、双方向で書き込みができるため、個人中傷や「出会い系サイト」としての利用という落とし穴もある。
青少年を守るのは大人の役割
このように、子どもたちが犯罪のターゲットになったり、子どもたち自身がルールやマナーを守れずトラブルを起こしたりするケースが後を絶ちません。
このため、静岡県では「静岡県青少年のための良好な環境整備に関する条例」を改正し(平成19年4月1日施行)、保護者のみなさんが危険性や弊害について理解を深め、家庭で適切な指導に努めるよう規定しました。また、パソコンや携帯電話の販売店などに対しても、保護者に必要な情報提供を行うよう規定しました。
青少年を携帯電話のトラブルから守るのは保護者の役割です。青少年が携帯電話を持つためには、契約時に保護者の同意が必要となります。携帯電話を持たせる際に、また、すでに持っている場合でも、次のことを話合いましょう。
☆何のために携帯電話を持つのか目的をはっきりさせましょう。
☆必要な機能のみを選択して契約したり、フィルタリングサービス(有害サイトアクセス制限サービス)を利用して有害情報にアクセスできないようにしましょう。
☆ネット上の掲示板や電子メールに悪口などを書き込むと、イタズラでは済まないことを教えましょう。相手の気持ちを考えるよう話しましょう。
☆携帯電話の使用について、使用する時間帯などのルールを決めましょう。
☆電車、バスなどの公共交通機関の中では使用しないなど、マナーを教え、守らせましょう。
☆むやみに電話番号や住所など他人に知らせることの危険性を教えましょう。
子どもの行動に関心を持ち、親子の会話を大切に!
親が注意していないと便利なはずの携帯電話が取り返しのつかないトラブルに巻き込まれる入り口にもなりかねません。
安易に携帯電話を与えるのではなく、必然性や使い方について親子で十分に話合うことはもちろん、日常から子どもとの会話を通して、子どもの行動や考え方などに関心をもちましょう。
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◆ビデオで勉強会
静岡市青少年育成課では、青少年問題に関する様々なビデオの貸出を行っています。
子供たちへの「声かけの仕方」をまとめたものや薬物・喫煙の害の恐ろしさを訴えたもの、しつけやいじめ問題に関するものなど、各種取り揃えています。
PTAの勉強会や母親サークル、子供会の集まりなどで、ぜひご活用ください。
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