中央新幹線については、建設主体のJR東海が、環境影響評価法に基づき、環境影響評価方法書(以下「方法書」という)を公表しました。この方法書に対して、南アルプスの環境の保全の見地から意見を述べました。
1.方法書について
方法書は、環境影響評価を行うために必要な対象事業の概要、対象事業実施区域及びその周辺の概況、並びに環境影響評価の項目、調査、予測及び評価の手法について記載されたもので、計画路線に該当する1都6県ごと公表されました。
また、今回、公表された方法書では、4月に改正された環境影響評価法の趣旨を踏まえて、法改正前手続きとして実施された計画段階環境配慮書(以下「配慮書」という)に寄せられた意見に対する事業者の見解も示されました。
方法書への意見募集は、9月27日から11月10日まで実施されました。
2.意見について
静岡市は南アルプス世界自然遺産登録を推進する上で、南アルプスの学術的な調査及び検討を行うため、静岡市南アルプス世界自然遺産登録学術検討委員会(以下「学術検討委員会」という)を設置しています。今回の意見は、この学術検討委員会の検討結果によるものです。
〔意見の概要〕
○ 地域:静岡県 項目:事業計画
(1)複数案によるアセスの実施について
(2)対象事業実施区域内における複数案の必要性について
(3)配慮書に対する意見と事業者の見解について
(4)実施可能な範囲での保全対策の考え方について
(5)想定される影響要因について(第7章189頁:表7-1-1)
(6)南アルプス世界自然遺産登録と中央新幹線整備計画との両立について
(7)地震対策と安全性の確保について
○ 地域:静岡県 項目:環境全般
(1)世界自然遺産登録活動や日本ジオパーク認定エリアへの影響について(第6章147頁)
○ 地域:静岡県 項目:地形及び地質
(1)地形・地質に関する評価結果について(第6章145頁)
(2)山地における隆起速度とトンネルとの関係について(第6章146頁)
○ 地域:静岡県 項目:水質
(1)水質・水底への影響、廃土(ズリ)対策について(第6章147、150頁)
(2)大井川源流部(東俣・西俣)及び地下水位の低下が及ぼす影響について(第6章:148頁)
○ 地域:静岡県 項目:水底の底質
(1)環境影響評価の項目並びに調査、予測及び評価の手法(第7章190、191頁)
○ 地域:静岡県 項目:地下水
(1)水質(第4章42頁:公共用水域・地下水)
○ 地域:静岡県 項目:磁界
(1)電磁波の人体に及ぼす影響について
○ 地域:静岡県 項目:動物・植物・生態系
(1)山岳トンネル斜坑坑口周辺の現地調査の考え方(第7章194頁:表7-2-1)
(2)動物調査における地域及び期間(第7章211頁:表7-2-2(8))
(3)動物調査における質について(第7章211頁:表7-2-2(8))
(4)調査場所の確定(斜坑の位置)について(第7章211頁)
(5)調査の範囲について(第7章211頁)
○ 地域:静岡県 項目:動物・植物・生態系
(1)生態系の構造や機能を明らかにするための調査について(第7章213頁:表7-2-2(9))
静岡市環境局環境創造部清流の都創造課
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