環境科学担当
環境科学担当では静岡市内の大気と水質について試験調査しています。大気試験では市内における自動車排気ガス等の影響についての調査、工場や畜産事業所からの苦情による臭気測定検査、悪臭物質の試験検査、酸性雨の調査などを行っています。水質試験では河川等の環境水の調査、事業所排水の検査などを行っています。
有害大気汚染物質の試験調査
市内8ヶ所にある大気観測所において、大気中の空気を特殊な耐圧容器や吸着管などに24時間かけて採取し、大気中に含まれるVOC(Volatile Organic Compounds、揮発性有機化合物)、水銀、アセトアルデヒド、ヒ素などの有害物質について検査しています。
○現在の有害大気試験観測場所(平成20年度)
長田南中学校、服織小学校、常盤公園、神明大気観測所、蒲原支所、清水三保第一小学校
悪臭物質と臭気指数の試験検査
悪臭は騒音や振動とともに感覚公害と呼ばれる公害の一つです。その不快な臭いにより生活環境を損なって、主に感覚的・心理的な被害を与えるものです。悪臭防止法により、工場や事業場から発生する悪臭についてアンモニア、硫化水素等を特定悪臭物質(22物質)として指定しています。
静岡市では事業所周辺の不快な臭いを感じる場所の空気を採取し、悪臭の原因となる物質の分析を行っています。
近年、悪臭に対する苦情の発生状況は多様化し、悪臭防止法における有害物質の測定のみでは規制が難しくなったことから、新たな対応が求められるようになりました。このような状況から、平成7年に悪臭防止法の一部改正が行われ、特定悪臭物質に加えて臭気指数規制が導入されました。静岡市においても平成19年度から臭気指数による規制が導入されました。
臭気指数規制では臭気を個々の物質としてではなく、人間の嗅覚を用いて総体的にとらえるため、物質濃度による規制では捕捉出来ない複合臭や未規制物質による臭気も測定することができます。また、「嗅覚を利用することで、においの程度がイメージしやすい」、「市民の悪臭に対する被害感覚と一致しやすい」等の利点があると考えられています。
当研究所では臭気指数規制のガイドラインにのっとり、市内の悪臭苦情に対して臭気指数検査をしています。
※悪臭問題に関する法律である悪臭防止法は工場や事業場に対する規制であり、個人住宅やマンション内で発生する悪臭については悪臭防止法では規制できません。
酸性雨の試験検査
静岡市環境保健研究所は全国環境研究協議会による酸性雨の全国共同調査に参加しており、全国レベルの酸性雨調査に協力しています。
環境保健研究所の屋上において、雨水を直径35cmのロートがついた採取装置で受けてポリタンクに集め、一週間採取した後、降雨量、pH、導電度、8種類のイオン濃度を分析して、酸性雨に関係するデータを集めています。
河川、地下水等環境水の試験検査
静岡市内の河川水や地下水等の環境水の汚染状況について検査しています。環境水についての住民からの苦情を受けた環境保全課などからの依頼が多いですが、当研究所でも独自に定期的に市内の河川状況を調査しています。また、プール水や浴場水のような公衆衛生水についても検査を行っています。
事業所排水の試験検査
静岡市内の様々な事業所の排水等を定期的に検査して、排水の水質が基準値以内であるか、また人体に有害な物質や環境汚染の原因となる物質が含まれていないかを調べています。
検査する項目は、多くの事業場では生活環境項目(pH、COD、BOD、SSなど)、金属を扱っている事業場では金属類(鉛、水銀、クロム、亜鉛など)、クリーニング店などではVOC(揮発性有機化合物:テトラクロロエチレン、ジクロロエチレンなど)を測定しています。
問い合わせ
静岡市 環境局 環境創造部 環境保健研究所
環境科学担当
電話:054-285-2131 FAX:054-283-3119
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