Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンが、最近相次いで日本国内でも使用できるようになり、注目されるようになってきました。
静岡市でも国の助成制度が成立したことから、希望する市民の方にHibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンの全額助成を行うことになりました。詳細はこちら
このワクチンは、インフルエンザ菌b型(冬に流行するインフルエンザとは違うものです)による髄膜炎および重症肺炎など、重篤な合併症を予防することを目的としています。海外では、この菌による髄膜炎を大きく減らしたという実績があります。ワクチンを規定通り接種すると、免疫はほぼ100%つくとされています。
この菌による髄膜炎は、5歳以下のお子さんのかかる割合が多く、国内で年間600人程度発生し、5%程度が死亡、25%程度で後遺症が発生するとされています。人口比でみると、静岡市内では年間3〜4人がかかり、5〜6年に1人の死亡、年に1人後遺症を残す人が発生することになります。
ワクチンは2ヵ月〜5歳未満が対象ですが、年齢により接種回数が変わります。
|
接種開始年齢 |
接種回数 |
|
2〜7カ月未満 |
4〜8週間隔で3回接種、概ね1年後に1回追加の計4回 |
|
7カ月〜12カ月未満 |
4〜8週間隔で2回接種、概ね1年後に1回追加の計3回 |
|
1歳〜5歳未満 |
1回 |
副作用は、添付文書によれば局所反応(発赤44.2%、腫れ18.7%、しこり17.8%、疼痛5.6%)が主で、重篤な副作用は報告されていないとのことです。
また、海外の牛由来成分を含むことから、実際に発生した事例はありませんが、極めて低いとはいえ、伝達性海綿状脳症(狂牛病等)の理論上の可能性があるとされています。
海外で実績をあげているワクチンで、23価ワクチンと異なり、小児用のワクチンです。肺炎球菌による髄膜炎等の重症化予防以外にも、中耳炎や副鼻腔炎など、一般的な感染症の予防効果も期待でき、抗生物質の効かない菌にも有効と考えられています。
ワクチンは2ヵ月〜9歳未満(公費助成は4歳まで)が対象ですが、年齢により接種回数が変わります。
|
接種開始年齢 |
接種回数 |
|
2〜7カ月未満 |
27日以上の間隔で3回接種、3回目の60日以上後に1回 |
|
7カ月〜12カ月未満 |
27日以上の間隔で2回接種、2回目の60日以上後に1回 |
|
1〜2歳未満 |
60日以上の間隔を開けて2回 |
|
2歳〜9歳未満 |
1回 |
副作用は、添付文書によれば局所反応(発赤71〜80.7%、しこり、腫れ64.5〜71.8%、痛み7.5〜16.9%)や発熱(37.5℃以上)18.6〜24.9%が主で、重篤な副作用は報告されていないとのことです。
ワクチンで予防できるがんとして、注目されています。子宮頸がんは、性交で感染するヒトパピローマウイルス(以下HPVとします)が原因となりますが、たくさんの種類があります。女性の概ね50〜80%は感染するといわれていますが、ほとんどの方は自然に治癒し、ごく一部の持続感染となった人の中から、がんになる人が出てきます。
現在日本で使えるワクチンは、2種類のウイルス(16型、18型)に効果があり、全HPVの5〜7割をカバーできるとされています。今のところ、接種後6年くらいの追跡では、該当するウイルスの感染や、それによる前がん状態、一部早期がんについてほぼ100%予防できるという結果が出ているようです。
免疫は10年以上持続するとされていますが、長期的な予防効果については、まだ歴史が浅く、確実なことはわかりません。
このワクチンは、該当ウイルスにかかる前に接種する必要がありますので、原則として10代前半の時期が望ましいとされています。すでにウイルスに持続感染している方や、がんにかかっている方には効果は期待できません。
また、ワクチンではすべてカバーできないので、子宮頸がん検診をきちんと受けることが大切です。ワクチンだけでは十分といえません。
接種回数は、1回目を接種して、1カ月後、6カ月後に1回ずつ、計3回接種です。
副作用は、メーカーの添付文書によれば、主なものとして局所反応(痛み99%、発赤88.2%、腫れ78.8%)の他、疲労57.7%、筋痛45.3%、頭痛37.9%、胃腸症状24.7%、関節痛20.3%とされています。
静岡市保健所
保健予防課 予防接種担当
電話 054−249−3173
FAX 054−249−3153