市指定有形文化財 旧エンバーソン住宅
旧エンバーソン住宅は、カナダからキリスト教伝道のため日本に派遣されたロバートエンバーソン師の自邸として、明治37年(1904)に静岡市葵区西草深に建てられました。この建物は、エンバーソン師の帰国後も代々の宣教師や牧師の住まいとしてその役目を果たしてきましたが、建築後80年余りを経過して老朽化が進み、所有者である「日本基督教団静岡教会」による新たな施設の建設計画が立てられ、解体されることになりました。
静岡市内では数少ない明治時代の建築物が失われていくことを惜しみ、静岡市が教会側の全面的な協力を得て、昭和61年3月に建物の寄贈を受けて移築保存を図ることになりました。昭和62年4月から一般公開されて、多くの方々に明治時代の西洋建築に触れていただいております。
建設当時のエンバーソン住宅は、洋風のフェンスに囲まれた敷地内にテニスコートやキリスト教学生会寄宿舎などが併設されていました。また、食堂につながる厨房や食器庫・和室を伴う別棟を伴っていました。
一階には、ポーチのついた玄関やバルコニー、二階には玄関上に突き出した小さなバルコニーやサンルームが配され、南向きの屋根には屋根裏窓が設けられています。ペイントされた下見板張の外壁やポーチとバルコニーのアーチなどの洋風仕様と桟瓦葺きの和風仕様とが融合した明治時代の洋館建築独特の雰囲気を醸し出しています。
昭和33年には、敷地内に教会が建設されることになり、旧エンバーソン住宅は15mほど曳家されました。その際、別棟の厨房・和室などが解体され、食堂の雰囲気が改造されていますが、主屋については創建当時の質素な雰囲気を伝えています。
明治43年にエンバーソン師が帰国した後も、この宣教師館は教会関係者に受け継がれてきました。
明治・大正・昭和の各時代の移り変わりを見ながら、平成の世に至った旧エンバーソン住宅は、静岡市内に現存する数少ない明治時代の西洋建築物であり、また、県内に残る唯一の外国人宣教師住宅でもあります。
旧エンバーソン住宅の概要
●旧所在地…静岡市葵区西草深町15番地の1
●構 造…木造2階建て寄棟造り 外壁下見板張 桟瓦葺き
※昭和33年に厨房及び和室を撤去、一部改修
●規 模…<西草深町創建時>敷地面積:1,325.03u 建築面積:142.97u
<復 元>建築面積:1階119.83u 2階125.84u 合計245.67u
●文化財指定…市指定有形文化財(平成21年8月28日指定)
施設利用のごあんない
施設利用の申し込みについて
文化財課へ15日以上前に所定の申請書(旧エンバーソン邸使用許可申請書)を提出してください
※見学のみの場合は申請書は必要ありません
※営利目的及び宗教的・政治的な活動などにはお貸し出来ません
※開館日には、2階で絵本の読み聞かせを行っています
※日程確認のため、お申込み前に文化財課までご連絡ください
入場料
無料
開館時間
午前9時〜午後4時30分
開館日
土曜日・日曜日・祝日(年末年始を除く)
アクセス方法
バス
「動物園」線 「日本平動物園」下車
「静岡日本平」線 「動物園入口」下車
車
専用駐車場はありません。日本平動物園の有料駐車場をご利用ください。ただし、奥側の駐車場は曜日により閉鎖しています。
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お問合せ先
生活文化局 文化スポーツ部 文化財課
☆054−221−1066(総務担当)
054−221−1069(文化財保護担当)
054−221−1085(埋蔵文化財担当)
054−367−9436(埋蔵文化財センター)
054−221−1451(FAX)
〒420−8602
静岡市葵区追手町5番1号(静岡市役所静岡庁舎16階)
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