ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物について 印刷用ページ

最終更新日:
2016年12月19日
 ポリ塩化ビフェニル(以下「PCB」といいます)の化合物の総称で、電気機器用の絶縁油、各種工業における加熱並びに冷却用の熱媒体及び感圧複写紙などに利用されていました。水にきわめて溶けにくく、沸点が高いなど物理的な性質を有する主に油状の物質です。
 また、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有することから、主にビルなどに設置してあるトランス、蛍光灯の安定器、直流用・蓄電用コンデンサー、ノンカーボン紙などに利用されましたが、生体に対する毒性が高いことから、現在は製造・輸入が禁止されています。

1 PCB廃棄物及びPCB使用製品の処理について

 PCB特措法により、PCB廃棄物及びPCB使用製品については、処理期限までに処分することが義務付けられています。特に、高濃度PCB廃棄物及び高濃度PCB使用製品については、処理期限に十分に注意してください。
 現在使用中の高濃度PCB使用製品について、下記処理期限を経過しますと高濃度PCB廃棄物とみなされます。
 
PCB廃棄物の種類(使用中のものも含む) 処理期限 処理施設
変圧器(トランス)、コンデンサ類、廃PCB油
【高濃度のPCBで汚染されているもの(※1)】
平成34年3月31日(※2) JESCO豊田PCB処理事業所
(愛知県豊田市)
安定器などの小型機器、感圧複写紙、ウエス等の汚染物
【高濃度のPCBで汚染されているもの(※1)】
平成33年3月31日(※2) JESCO北九州PCB処理事業所
(福岡県北九州市)
低濃度PCB廃棄物(※3) 平成39年3月31日

環境大臣による認定を受けた無害化処理認定施設
無害化処理認定施設の認定状況(環境省HPへのリンク)

(※1)高濃度のPCB廃棄物は、PCBの濃度が5,000mg/kgをこえるものをいいます。
 

(※2)処理期限までに自ら処分するか、処分を委託する必要があります。ただし、多量に保管している等により計画的に処理を行っている場合には、市長あてに「特例処分期限日に係る届出書」により届け出ることにより、上記処理期限の1年後までに処理することができます。
 

(※3)低濃度PCB廃棄物は、PCBの濃度が5,000mg/kg以下であるものをいい、PCBの濃度が0.5mg/kg以下の重電機器は普通産廃として処理することができます。

 JESCOで処分を行う際には、あらかじめJESCOに「機器等の登録」を行う必要があります。詳しくは、JESCOのホームページをご覧ください。

2 PCB含有かどうかの判別方法

(1) 変圧器・コンデンサ―等の場合

ア  高濃度PCBの判別方法

  昭和28年(1953年)から昭和47年(1972年)に国内で製造された変圧器・コンデンサーには絶縁
 油にPCBが使用されたものがありますが、高濃度のPCBを含有する変圧器・コンデンサー等は、
 機器に取り付けられた銘板を確認することで判別できます。
  詳細は各メーカーに問い合わせるか、次のホームページを参照してください。

 (一社)日本電機工業会ホームページ(外部サイトへリンク)
 ポリ塩化ビフェニル廃棄物(PCB)早期処理情報サイト(外部サイトへリンク)


イ 低濃度PCBの判別方法

  国内メーカーが平成2年(1990年)頃までに製造した電気機器には、PCB汚染の可能性がある
 ことが知られています。絶縁油の入替ができないコンデンサーでは、平成3年(1991年)以降に
 製造されたものはPCB汚染の可能性はないとされています。 一方、変圧器のように絶縁油に係
 るメンテナンスを行うことができる電気機器では、平成6年(1994年)以降に出荷された機器で
 あって、絶縁油の入替や絶縁油に係るメンテナンスが行われていないことが確認できればPCB
 汚染の可能性はないとされています。
  したがって、まず電気機器に取り付けられた銘板に記載された製造年とメンテナンスの実施履
 歴等を確認することでPCB汚染の可能性を確認し、さらに上記の製造年よりも前に製造された電
 気機器については、実際に電気機器から絶縁油を採取してPCB濃度を測定してPCB汚染の有無
 を判別します。

 ※コンデンサーのように封じ切りの機器では、使用中のものを絶縁油の採取のために穿孔すると
  再度使用はできませんのでご注意ください。    
 ※銘板確認のために通電中の変圧器・コンデンサーに近づくと感電の恐れがあり 大変危険です。
  必ず電気主任技術者等に依頼して確認してください。

 ポリ塩化ビフェニル廃棄物(PCB)早期処理情報サイト(外部サイトへリンク)


(2) 安定器の場合
  製造から40年以上が経過するPCB使用安定器は、劣化して破裂し、PCBが漏えいする事故が
 発生しています。このような事故は一度調査してPCB使用安定器が存在しないとされた建物でも
 起きています。サンプル調査を行ったことが原因と考えられますので、安定器の確認にあたって
 は、全ての照明器具を対象に調査(悉皆調査)を行うようにしてください。
  漏洩したPCBが人体に飛散・付着する危険性がありますので、昭和52年(1977年)3月までに
 建築・改修された建物の場合は、古い安定器が使用されていないか速やかに確認してください。


ア PCB使用安定器の判別方法

  昭和32年(1957年)1月から昭和47年(1972年)8月までに国内で製造された照明器具の安定器
 には、PCBが使用されたものがあります。
  なお、一般家庭用の蛍光灯等の安定器にはPCBが使用されたものはありません。
  PCBを含有する安定器は、安定器に貼付された銘板に記載さているメーカー、型式・種別、性能
 (力率)、製造年月等の情報から判別することができますので詳細は各メーカーに問い合わせる
 か、次のホームページを参照してください。

 (一社)日本電機工業会ホームページ(外部サイトへリンク)
 ポリ塩化ビフェニル廃棄物(PCB)早期処理情報サイト(外部サイトへリンク)


  また、PCB廃棄物として保管している安定器の中に、PCBを使用していない安定器が混在して
 保管されている場合があります。
  保管中の安定器を適正な分別作業を行うことで、処理費用の削減に大きな効果を得られる可
 能性があります。

  具体的な分別等の内容については次のホームページを参照してください。

 中間貯蔵・環境安全事業株式会社(外部サイトへリンク)

3 PCB廃棄物の届出・保管・処分

(1) 届出
 ア PCB特別措置法による届出
  静岡市内でPCB廃棄物を保管している又は処分を実施した事業者の方は、毎年6月末までに静岡市長にその状況を届出しなければなりません。  
 届出様式は静岡市申請書ダウンロードシステム からダウンロードしてください。

【記入例、記入要領はこちらを参照】
 ・環境省 http://www.env.go.jp/recycle/poly/todokede/index.html
 ・静岡県 http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-040/sanpaikakari/sanpai-yousiki/pcb/pcb-top.html


  イ 中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)への登録
   高濃度PCBを使用した変圧器、コンデンサー、蛍光灯安定器等の処分はJESCOでしかできません。
   処分するためにはPCB特別措置法による届出とは別に、JESCOへの事前の登録(無料)が必要です。
   登録様式等の詳細はJESCOホームページから入手できます。
    http://www.jesconet.co.jp/customer/download.html


(2) 適正保管
 ア 適正保管について
  処分するまでの期間、PCB廃棄物を適正に保管・管理しなければなりません。
  (以下に、廃棄物処理法施行規則第8条の13に規定されている主な事項を示します。)

 ・誤廃棄を防止するため、PCB廃棄物であることを示すラベルの貼付をしてください。
 ・保管場所は雨水が当たらない場所とし、その周囲に囲いを設け、特別管理産業廃棄物を保管している旨
  の表示をしてください。
 ・PCBが環境中に飛散・流出・地下浸透しないように、変圧器等を鋼製容器やオイルパンに収納してください。
 ・地震等による転倒を防止するため、保管容器内にパッキング材を詰めたり、保管容器を固定してください。

 
 イ  PCBが漏洩した廃電気機器の処置
  長期間の保管による腐食の進行や転倒による損傷等で、PCBが漏洩するおそれがあります。
  漏洩したときは、鋼製容器への収納又は目止め材による補修を行ってください。


 ウ  特別管理産業廃棄物管理責任者の設置
   PCB廃棄物を保管する事業者は、事業場ごとに、資格要件を満たした特別管理産業廃棄物管理責任者を
  おかなければなりません。特別管理産業廃棄物管理責任者は、PCB特別措置法に基づく届出や適正な保管
  ・処理等についての実務を行います。


(3) 収集・運搬
 ・PCB廃棄物の収集運搬業許可を取得している業者に委託しなければなりません。
 ・委託契約の締結、マニフェスト(伝票)の交付・保存(5年間)、搬出の立ち合いが必要です。


(4) 処分
 ア 委託契約、マニフェストの保存
   収集運搬の際と同様に、保管事業者と処分業者の2者間で委託契約を締結しなければなりません。
   また、処分業者から返送されたマニフェストは5年間保存しなければなりません。

 イ  処分先(平成28年10月時点)
  (1)高濃度PCB廃棄物
    高濃度PCB廃棄物については、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO) で処理をしています。
    JESCOでは全国を5ブロックに分けて広域的に処分をしています。保管事業者の地域ごとに処分する
    JESCO事業所が決まります(http://www.jesconet.co.jp/)。
  
    JESCOに処理委託を行う場合、あらかじめJESCOに登録を行う必要があります(使用中でも登録は
    可能です)。詳しくはJESCO登録担当(03-5765-1935)までお問合わせください。

    ・ 処分費用の軽減措置
     高濃度PCB廃棄物を中小企業者等が処分する場合、その費用が軽減される措置があります。
     詳細はJESCO中小軽減担当(0120-808-534)に問い合わせください。 

4 PCB廃棄物等の掘り起こし調査に御協力ください

 静岡市では、PCB 廃棄物を保有又はPCB使用の電気機器等を所有する蓋然性の高い事業者を対象に未届出のPCB 廃棄物等の掘り起こし調査を実施しています。
 PCB廃棄物の早期処理実現のため、皆さまの御協力をお願いします。

 ・平成28年8月にはPCB 特措法が一部改正され、都道府県市による掘り起こし調査に関して、
  報告徴収や立入検査等の権限が強化されました。

 ・使用中の高濃度PCB 使用電気工作物について、電気事業法の「主任技術者制度の解釈及び
  運用」が改正され、電気主任技術者等が毎年度高濃度PCB 使用電気工作物であるかを確認
  することが義務付けられました。安定器を含め、高濃度PCB が使用された電気機器や製品、
  廃棄物を保有していないかどうか、再度事業所内の確認をお願いします。


  「PCB」が含有する照明器具用の安定器を使用していませんか?


 

5 PCB関連情報について 

(1)LED照明導入促進事業【環境省事業】

 現在使用中のPCB使用照明器具をLED照明に交換し、PCB廃棄物の早期処理を促進するとともに、二酸化炭素の排出の抑制を図ることを目的に、LED照明の購入及び取付工事に関する費用の一部を支援するものです。

 平成29年9月20日(水曜日)から三次公募が開始します。(公募期間は平成29年10月13日(金曜日)正午まで)

 事業内容や申込方法の詳細や申し込みについては、次のホームページを参照ください。

    一般社団法人 環境技術普及促進協会(外部サイトへリンク)
    ポリ塩化ビフェニル廃棄物(PCB)早期処理情報サイト(外部サイトへリンク)



(2)平成29年度PCB廃棄物の適正な処理促進に関する説明会の開催について【経済産業省主催】

 経済産業省が主催するPCB廃棄物の適正処理に関する説明会が、下記のとおり静岡市内で開催されます。

  【日時】平成29年9月29日(金曜日)14時30分から17時

  【場所】静岡商工会議所(静岡県静岡市葵区黒金町20-8) 

申込方法の詳細や申し込みについては、経済産業省の特設ホームページを参照ください。

    経済産業省 特設ホームページ(外部サイトへリンク)

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環境局 廃棄物対策課 適正処理推進係

所在地:静岡庁舎新館13階

電話:054-221-1364

ファクス:054-221-1564

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