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ページID:5005
更新日:2024年3月14日
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清水が生んだ彩色木彫の名匠「平野富山」常設展
清水が生んだ彩色木彫の名匠「平野富山」(ひらのふざん)。
平成元年に遺族より旧清水市に寄贈された平野富山作品(彩色木彫35点、塑造等約35点、書2点と収集品(富山コレクション)454点から厳選し、清水文化会館マリナート1階ギャラリー隣常設展示コーナーでご紹介しています。
常設展示のご案内
常設展示コーナーでは、年に数回展示替えを行い、テーマを設けて富山作品の魅力をお届けしています。
(常設展示コーナーの写真撮影はご遠慮下さい。)
お知らせ
現在の展示(令和6年3月~令和6年6月)
テーマ:平野富山と平野千里
【出品リスト】
作家名 | 作品名 | 制作年 | 技法・材質 | 所蔵 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 平野富山 | 稚児雛 | 昭和52年~平成元年頃 | 木、彩色 | 静岡市 |
2 | 平野富山 | 福ねずみ | 昭和52年~平成元年頃 | 木、彩色 | 静岡市 |
3 | 平野富山 |
光明 ※原型は第85回太平洋展出品作 |
平成元年 ※FRPは没後制作 |
FRP | 静岡市 |
4 | 平野千里 | 不動明王半跏像 | 平成7年 | 木、彩色 | 静岡市 |
5 | 平野千里 | 矜羯羅童子 | 平成6年 | 木、彩色 |
静岡市 |
6 | 平野千里 | 制吨迦童子 | 木、彩色 | 静岡市 |
のぞきケース
作品名 | 制作年代 | 産地 | 材質 | 所蔵 | |
---|---|---|---|---|---|
7 | 青花花唐草文皿 | 清代後期 | 徳化窯 | 磁器 | 静岡市/平野富山コレクション |
8 | 染付花卉文蕎麦猪口 | 江戸中期 | 有田 | 磁器 | 静岡市/平野富山コレクション |
9 | 青花山水鳥図輪花碗 | 清代後期 | 中国南部 | 磁器 | 静岡市/平野富山コレクション |
平野富山常設展では、静岡市美術館の学芸員が、平野富山の作品の魅力を伝えるため、所蔵作品の中から、展示替ごとに様々なテーマを設定して展示を行っています。
皆さまもぜひ、お近くにお立ち寄りの際は、平野富山の世界を様々な角度から堪能してみてください♪
平野富山《福ねずみ》
昭和52年~平成元年頃 木、彩色 静岡市
平野富山《稚児雛》
昭和52年~平成元年頃 木、彩色 静岡市
令和6年3月~令和6年6月展示作品リスト(PDF:2,153KB)
屋外展示のご案内
静岡市清水文化会館マリナートでは、屋外でも富山作品をお楽しみいただけます。
本展示とご一緒にぜひご覧ください。
平野富山《白砂》ブロンズ静岡市
平野富山(敬吉)《青松》ブロンズ静岡市
平野富山について
旧清水市江尻に生まれた平野富山(1911~89)は、日本近代彫刻の巨匠・平櫛田中(ひらくしでんちゅう)(1872~1979)から絶大な信頼をおかれ、田中作品の彩色も手掛けた彩色木彫家です。18歳で単身上京した富山は、人形師・池野哲仙(いけのてっせん)(1880~1936)に入門。木彫の彩色法を学びます。
能や歌舞伎、神仏、歴史や神話、そして女性美と様々な主題に挑み、日本彫刻の伝統にある"彫刻と彩色の不即不離の関係"を追及した富山の作品は、まるで生けるが如く、見るものに迫ってきます。
平野富山略年譜
明治44年(1歳) | 3月7日静岡県清水市に平野芳太郎(魚屋)・なおの三男として生まれる。 本名は富三(号は富世、銕国、敬吉、富山)。 |
---|---|
昭和元年(16歳) | 清水市江尻尋常高等小学校卒業。静岡市の指物所に弟子入り。 |
昭和3年(18歳) | 彫刻を志し単身上京。池野哲仙に師事し、彩色木彫を習う。 |
昭和10年(25歳) | 東京・駒込林町に住む。 |
昭和12年(27歳) | 横川まさと結婚。号銕国を敬吉に改める。 |
昭和16年(31歳) | 齋藤素巖に師事する。構造社研究所に入り彫塑を習う。 |
昭和18年(33歳) | 第6回新文展《想姿》初入選。 |
昭和21年(36歳) | 東京都日暮里に転居。 |
昭和28年(43歳) | 第9回日展《青年》入選。以後連続入選。 |
昭和31年(46歳) | 第12回日展《若人》特選。 |
昭和33年(48歳) | 平櫛田中作《鏡獅子》(国立劇場展観)の彩色を行う。 |
昭和34年(49歳) | 第2回日展《裸婦》特選。 |
昭和35年(50歳) | 第3回日展《女》委嘱出品。 |
昭和36年(51歳) | 《現》太平洋美術展出品、文部大臣奨励賞受賞。 |
昭和37年(52歳) | 新日展審査員となる。 |
昭和38年(53歳) | 新日展会員となる。 |
昭和41年(56歳) | 彫刻研修のため、44、46年と三度欧州各国の美術館を見学。 |
昭和47年(62歳) | 改組日展審査員を務める。京都・大丸ほか個展開催、アンカー以後多数。 |
昭和51年(66歳) | 号敬吉を富山に改める。 |
昭和56年(71歳) | 『平野富山木彫作品集』(講談社)刊行。改組日展審査員を務める。 |
昭和57年(72歳) | 改組日展評議員となる。清水市文化会館にて「平野富山木彫展」開催。 |
昭和58年(73歳) | 日本橋・高島屋にて個展開催。 |
昭和59年(74歳) | 大阪・大丸にて「彩色木彫50年の歩み平野富山展」開催。 |
昭和60年(75歳) | 駿府博物館にて「平野富山彩色木彫回顧展」開催。 |
平成元年(79歳) | 6月22日、肺癌にて死去。 |
平成2年 | 日本橋・高島屋にて遺作展開催。 |
年齢は数え年
会場のご案内
清水文化会館マリナート1階ギャラリー隣
〒424-0823静岡市清水区島崎町214電話054-353-8885
【開館時間】午前9時から午後10時まで
【休館日】毎週月曜(休日の場合はその翌平日)、年末年始(12月28日から1月4日まで)
※その他、臨時に休館することがあります。
アクセス
【電車の場合】
- JR清水駅みなと口(東口)下車、徒歩約3分(清水駅自由通路直結)
(JR東海道線静岡駅-清水駅間・約11分) - 静岡鉄道新清水駅下車、徒歩約10分
(静岡鉄道静岡清水線新静岡駅-新清水駅間・約20分)
【お車の場合】
- 東名高速道路清水ICより自動車で約10分
※現地には、一般来場者用駐車場はございません。隣接の清水駅東口駐車場、日の出パーキング等、周辺の有料駐車場をご利用ください。
※一般来場者駐輪場はございません。隣接する清水駅東口駐輪場(有料)をご利用ください。