教育長のことば 印刷用ページ

最終更新日:
2019年1月4日

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本年は、平成最後の年に当たり、これまでの時代を振り返る年であるとともに、新たな時代の幕開けの年に当たります。この平成31年の始まりにあたり、ひとことご挨拶を申し上げます。

 

本市は、国際連合の推進するSDGs(持続可能な開発目標)の推進を重要視しており、昨年6月には内閣総理大臣から、SDGs未来都市としての指定を受けました。また、この1月の初旬をSDGsウィークと位置づけ、女性や若者を盛り上げる取組を市全体で展開していくこととなっており、これを皮切りに、本年も様々な施策が進められていくこととなると思います。

市全体を挙げたこの取組に対しては、教育委員会としても積極的に取り組んでおり、SDGsウィークにおいては、静岡市SDGs中学生サミットを開催することを予定しております。

 

わたくしは、静岡市の教育においてSDGsの推進していくことで、これからの予測不可能な時代において、将来の静岡市と日本を担う子どもたちに欠かせない力を育んでいくことができると考えております。

昨今の科学技術の発達や国際化のますますの進展の中で、平成の始まり以来言われてきた「知識基盤社会」の到来がいよいよ迫ってきていると感じております。この知識基盤社会においては、それぞれの専門分野の知識は能力の基盤的なものと位置付けられ、知識の入れ替わりが激しい中でも変わらない能力こそが重要となっていくものと考えております。

その変わらない能力とは、ものごとを様々な視点から捉えていく能力や、問題を解決していくための様々な方法を試す力、そのために他者と協働していく力などではないかと考えます。

 

SDGsは、17の多様な価値に関する目標を掲げております。教育において特に重要と考えるのは、

第一に、誰一人取り残さないことを達成目標の大前提としていること、

第二に、17の多様な価値を相互に関連しあうものとし、解決に向けたアプローチを総合的なものとして捉えていること

第三に、その解決に向けた具体的な方策を提示していること、

第四に、国、自治体、民間企業、市民社会などあらゆる関係者がそれぞれの役割を果たしていくことを目指したものであることです。

 

このため、SDGsの視点を教育に取り入れることは、子どもたちに対して、一つの問題を様々な価値の視点から捉えることを促すだけでなく、そのための具体的な方策を考え、自分は何をするべきなのかを考え、自分以外の者が果たしている役割に思いを致し、互いに協力して解決を図っていく能力と態度を育てていくことにつながると捉えています。

本市の教育委員会では、この能力と態度こそが、先ほど申し述べた知識基盤社会において重要な能力であると考え、この力を持っている子どもたちの姿を「たくましく しなやか」という言葉で、本市の教育振興基本計画の大きな目標として掲げております。

 

これまでの教育政策において強く求め続けてきた「たくましく しなやかな子どもたち」の姿を作り出すための取組を、本市がSDGs未来都市として国のミッションを負うこととなった翌年に当たる本年、一層推進してまいりたいと考えております。

 

その具体的な取組の一つは、小中一貫教育の推進です。

本市の小中一貫教育は、地域と一緒になって議論を重ねて小中9年間を通じて目指す子ども像を作り上げ、身近なテーマを様々な経験を通じて学ぶ「しずおか学」と、子どもたちのコミュニケーション能力の向上を目的とする英語教育を中心とし、子どもたちの「つながる力」を伸ばしていくことを重点に置いています。

「しずおか学」のテーマは「お茶」「しずまえ」「オクシズ」「海洋文化」「防災」「歴史文化」の6つのテーマを位置付けております。

例えば「防災」を一つ取り上げてみると、地域で助け合う市民のあり方、先人が災害に向き合ってきた歴史、地理的な地域の特性、東日本大震災の教訓など、様々な視点から地域の防災を捉え、それぞれの問題や、役割を担う人同士のつながりを考えながら、総合して考えることが必要となります。

また、英語教育を通じて培うコミュニケーション能力は、物怖じせず積極的に様々な国、地域に住む人々と関わっていこうとする姿勢を身につけさせるもので、将来の静岡市民が、国際的に活躍し世界とつながっていく基盤として欠かせないものと考えています。



このような学習の考え方は世界的にも重要視されるようになっており、我が国でも、新しい学習指導要領や大学入試改革等において、基盤となる知識の定着を図るところから発展させ、思考力・表現力・判断力を重視していくよう改革が進んでおります。

この社会の変化の中において、未来を切り拓く力を持った「たくましく しなやかな子どもたち」の姿は、本市の子どもたちの将来にとって、一層意味を持っていくことと考えており、SDGsの視点はこの取組を進める推進剤となっていくものと思います。

 

静岡市教育委員会は、本年も、このような取組を通じて、子どもたちを「たくましく しなやか」に育て上げていく取組を進めていきたいと考えております。より充実した教育を実施していくためには、小中一貫教育など、学校が市民の皆様のお力をお借りすることも多くなっていくと思いますので、ご協力をお願いいたします。

 

静岡市教育委員会教育長



池谷 眞樹







■過去の「教育長のことば」はこちらをご覧ください。



平成30年4月分(PDF178KB)



平成30年1月分(PDF80KB)



平成29年5月分(PDF59KB)







 


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