松くい虫防除事業 印刷用ページ

最終更新日:
2016年4月6日

三保松原松枯れ対策

  「三保松原」は、三保半島にある景勝地でその美しさから新日本三景、日本三大松原のひとつとされ国の名勝に指定されています。また、平成25年の第37回ユネスコ世界遺産委員会により世界文化遺産「富士山」の構成資産としても登録されました。
 しかし、現在三保松原は松枯れの被害を受けおり、三保松原を美しい松原として維持・管理していくため、松枯れ対策に取り組んでいかなければなりません。
 松の集団枯死については、松くい虫が原因とされています。ただし、「松くい虫」という虫は存在しません。松くい虫と呼ばれる松枯れを引き起こす原因は、「マツノザイセンチュウ」と、それを媒介する「マツノマダラカミキリ」によるものです。ここでは、これによる被害をあえて松くい虫被害として紹介させていただきます。
治山林道課では、松くい虫防除事業として「伐倒駆除」「薬剤散布」「予防剤樹幹注入」を実施しています。
三保松原

松くい虫被害

 松くい虫被害は、マツノザイセンチュウという体長1mmにも満たない線虫が、マツノマダラカミキリによって、健康なマツに運ばれ、樹体内で増殖し、松枯れを引き起こしていく松の伝染病です。正式名称を「マツ材線虫病」といいます。
 そのメカニズムについて紹介します。

マツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウの共生関係

マツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウの共生関係

松枯れのメカニズム

松枯れのメカニズム

●松くい虫の診断方法
 通常8月から9月頃、葉が赤くなって枯れ始めます。また、寒い地方では感染した翌年に枯れることがあります。
 
 松くい虫被害の松の特徴
  (1)松ヤニの流出が少なくなる
     春から秋の間に、ナイフで樹皮に傷をつけても、傷口からヤニの流出が少ないようであれば松くい虫
    被害木です。
  (2)古い葉から枯れる
     松くい虫による松枯れは、葉の変化は早いものでマツノザイセンチュウの侵入後1か月ごろから始ま
    ります。
     先に古い葉(2~3年目の葉)が、その後新しい葉(今年生えた葉)が色あせて、一部は垂れ下がり、
    短期間のうちにあざやかな赤褐色に変色してしまいます。
 
図:松くい虫被害の診断方法

松くい虫防除

 マツは線虫に対する抵抗性を獲得できないことから、放っておくと被害は拡大する一方です。したがってカミキリが飛び立つ5月下旬以前に出来る限り、枯れてしまった木、付近に散乱している枯損枝をすべて除去し、その後も年間を通じ て被害にあった松をその都度伐倒し、材内のカミキリを駆除して、次年度のカミキリの発生を防ぐようにします。
 事業としては、以下「伐倒駆除」「薬剤散布」「予防剤樹幹注入」を実施しています。
●伐倒駆除
 松くい虫に罹患(りかん)したマツを伐採・破砕処理することでマツノマダラカミキリ幼虫を殺虫する。
伐倒本数グラフ
●薬剤散布
 マツノマダラカミキリ成虫に対して羽化脱出する時期(5月下旬頃)に薬剤散布により殺虫する。
 羽化したマツノマダラカミキリ成虫を薬剤で殺虫し、健全木に対する線虫の感染を防止する。
H26 無人ヘリ散布試験施工 H26 無人ヘリ散布試験施工
地上散布状況 地上散布状況
●予防剤樹幹注入
 健全な松の樹幹部に予防剤を注入し、マツノザイセンチュウの増殖を予防する。
 ※伐倒駆除後の切株に対して、シロアリの発生源とならないよう防除を実施している。
松の伐倒処理
予防剤の樹幹注入

お知らせ

 ☆薬剤散布に伴う環境影響調査の結果を報告します。⇒詳しくはこちら

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電話:054-354-2145

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