環境省「放射能濃度等測定方法ガイドライン」に基づいて、左写真のようなゲルマニウム半導体検出器で測定をしています。
検出器の上部に測定試料を入れ、時間経過に伴って確率的に崩壊する放射性物質の崩壊個数を測っています。機器の壁は鉛でできており、外的な要因(空気中や建物等に含まれる放射性物質)を遮り、試料自体に含まれる放射能濃度を測定することができます。単位をBq(ベクレル)と言い、試料1kg、1Lあたりに直すので、放射能濃度Bq/kg、Bq/Lという単位になります。また、崩壊時に発生するエネルギーの大きさから、核種(原子核の種類、セシウムとかヨウ素とか)が分かります。
ガイドラインでは測定時間を1,000秒~2,000秒と定められているところ、静岡市では最長の2,000秒として測定を委託しています。食品の測定のように検出下限値(測定機器として検出できたと判断できる最小値)を決めて測定する方法ではないため、測定毎に検出下限値は若干異なります。また、試料を入れる検出器の上部はそれほど大きくなく、そこに入る専用の2L容器に詰められる程度の量まで測定することができます。
この方法で、通常ごみ、災害廃棄物、沼上清掃工場の焼却主灰、焼却飛灰、溶融飛灰、溶融スラグ、溶融メタル、溶融不適物、西ケ谷清掃工場の溶融飛灰、溶融スラグ、溶融メタル、沼上清掃工場の放流水、沼上最終処分場の放流水、周縁地下水を測定しています。