13 乱泥流堆積物(タービダイト) 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日
写真 乱泥流堆積物(タービダイト)1
写真 乱泥流堆積物(タービダイト)2

A構成・特徴・状態

 陸源の砕屑粒子からなる乱泥流堆積物(タービダイト)起源の砂岩泥岩互層も、付加体を特徴づける地質体である。そのうち、成層状態が良好に保存された状態のものを整然相と呼び、乱雑に破壊されたメランジュ(混在岩)と区分されている。両者の中間の成層状態のものを、破断砂岩泥岩互層と呼ぶことがある。メランジュ中に散在する砂岩岩塊も、もともとは互層起源の乱泥流堆積物起源である。この乱泥流堆積物は海溝または海溝陸側斜面の堆積盆に流入したものである。
南アルプス周辺では、寸又川帯の地層が整然相の乱泥流堆積物の代表であり、様々な規模の砂岩泥岩互層が発達し、級化成層や底痕などの乱泥流特有の堆積構造を観察できる。また、比較的薄い(数cm程度)単層で構成される互層中には、露頭規模から数100mの半波長を持つ様々な規模の褶曲構造が観察できる。赤石帯も砂岩層が優勢な乱泥流堆積物で構成されているが、成層状態の保存は良好ではなく、破断砂岩泥岩互層に近い状態のものが多い。

B周辺環境

 乱泥流堆積物である砂岩泥岩互層は、寸又川帯では南赤石林道、気田川分岐より先、および気田川林道、寸又川左岸、同右岸林道、大井川東俣林道沼平-赤石ダム沿いなどの広範囲に分布し、好露頭が多数存在する。堆積構造を観察するには河床沿いの露頭が良い。赤石帯では、南アルプス林道の歌宿周辺が良く、主稜線沿いでは破断砂岩泥岩互層状態のものが優勢である。

C価値

 陸源の乱泥流堆積物からなる整然相も変動帯である付加体を特徴付ける地層であり、特に後期白亜紀の砂岩泥岩互層は四万十帯の各地に好露出している。寸又川帯はその堆積構造、地質構造を観察できる好適地の一つである。メランジュとの対比によって、付加体の形成場所を実感することができる。

D場所

 寸又川帯、大井川上流沼平-赤石ダム間、寸又峡温泉より上流の寸又川流域、南赤石林道、気田川分岐より北西側など

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