12 チャート・特に赤色チャート 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日
写真 チャート・特に赤色チャート1
写真 チャート・特に赤色チャート2

A構成・特徴・状態

 遠洋性深海底堆積物の代表であるチャートも付加体を構成する重要な地層であり、通常は海洋地殻の岩石である緑色岩を覆って堆積する。そのため、付加体中ではメランジュ中に緑色岩と共存することが多く、厚さ数10m程度のシート状岩体や大小の岩塊を構成している。四万十帯のチャートは、珪質のプランクトンである放散虫の遺骸が集積したもので、乱泥流堆積物とともに明瞭な成層組織を持つ。内部の微量成分の相違により、黒色から白色、淡緑色や赤褐色を呈する。南アルプス周辺の白根帯メランジュ中のチャートも様々な色を持つ。中でも赤(褐)色ないしはレンガ色を呈するものが特徴的であり、この色は,酸化鉄(Fe2O3)によるものである。赤石山地の名前は、赤石沢に露出する赤色チャートに由来している。赤色チャートは主稜線上では北岳小太郎尾根、塩見岳天狗岩、悪沢岳、聖岳-兎岳のコルなどに好露出する。赤色チャートはより泥質で柔らかい赤色頁岩と共存することもある。チャートは様々な規模で褶曲しやすいことも特徴で、北岳や上河内岳竹内門などで露頭サイズの褶曲が観察できる。犬居帯のメランジュ中ではチャートは認められない。

B周辺環境

 チャートは風化に強い岩石のため、登山道では比較的新鮮な露頭を作っている。赤色チャートの好露頭の大部分は尾根上にあり、河川沿いでは遠山川ぞいが良い。その大部分は緑色岩、メランジュと組み合わせて観察することになる。

C価値

 チャートは遠洋性の深海底堆積物として陸側に取り込まれた地層であり、付加体の重要な構成要素になっている。付加体中でのチャートの分布は限られるが、その様々な色彩、固さ、成層状態、褶曲構造などのため、ひときわ目立つ地層である。

D場所

 白根帯の遠山川流域、北岳、塩見岳天狗岩、悪沢岳、兎岳-聖岳のコル、聖平周辺など

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