11 緑色岩・枕状溶岩 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日
写真 緑色岩・枕状溶岩1
写真 緑色岩・枕状溶岩2

A構成・特徴・状態

 付加体中に存在する緑色岩は、もともと海洋底や海山の一部を構成していた玄武岩質溶岩であり、変質・変成作用により緑泥石、緑蓮石などの緑色鉱物が晶出して、濃緑色を呈するようになった岩石である。海洋底起源のため、枕状構造や水中での急冷自破砕組織をもつビローブレッチャーやハイアロクラスタイトを伴うことがあり、塊状のものも多い。南アルプス周辺では、白根帯のメランジュ中に厚さ数百mのシート状ないしは大小の岩塊状に取り込まれている。チャートと共存し、堅硬な岩石であるために、北岳、塩見岳、悪沢岳などの山頂部を作っている。全体としては塊状のものが多く、枕状溶岩は遠山川易老渡付近のものが明瞭である。主要登山道沿いでも枕状組織が認められるが、明瞭なものは少ない。犬居帯の緑色岩も、メランジュ中に取り込まれた最大幅数10mの小規模な岩塊で、こちらはチャートを伴わない。明瞭な枕状組織は、南赤石林道の大札山付近で見られる。瀬戸川帯にも緑色岩が含まれている。

B周辺環境

 緑色岩は風化に強い堅硬な岩石のため、周囲よりは高く険しい地形を作っている。その大部分は稜線上で、周囲のメランジュやチャートとあわせて観察することになる.

C価値

 緑色岩は海洋底を構成する岩石が陸側の付加体に取り込まれたものとして重要である。中でも枕状溶岩は水中(海底)噴出を示す証拠として,非専門家に説明するための貴重な教材となるが、この組織が明瞭な露頭は少ない。チャートを伴わない犬居帯の緑色岩は、海溝近くに存在した中央海嶺の産物であり、チャートを載せる時間もなく沈み込んだ海洋地殻であると考えられている。

D場所

 白根帯では、北岳、塩見岳天狗岩、聖岳岩頭滝見台、遠山川易老渡など。犬居帯では、寸又峡温泉猿並橋、南赤石林道大札山付近など。

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