8 糸魚川-静岡構造線活断層系に伴う変動地形 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日

08写真 糸魚川-静岡構造線活断層系に伴う変動地形

A構成・特徴・状態

 日本では山地と丘陵または平野(盆地)との境界部に活断層が存在することが多く、その活動により、山地側が隆起している。赤石山地の場合にはその北東縁と東縁に活断層が存在している。山地内部や南縁および西縁の伊那谷側には活動的な断層は知られていない。中央構造線の一部は活断層かもしれないが、活動度が高い断層ではない。山地北東縁部は諏訪湖から釜無山に連続し、左横ずれ断層とされている。その南東縁は下蔦木断層に連続する。東縁部は北から白州断層、下円井断層、市之瀬断層であり、その南方の曙逆断層(富士見山断層)および身延断層に連続するものと思われる。いずれも、逆断層または衝上断層である。これらの活断層群は糸魚川-静岡構造線活断層系と呼ばれるA~B級の活動度を持つ断層で、南アルプスを含む広義の赤石山地の最近100万年間における西側傾動隆起の原因となっている。白州断層よりも以北は地質境界としての糸静線とほぼ一致するが、下円井断層以南は糸静線の東側に位置し、静岡にいたる糸静線は活動的ではない。

B周辺環境

 活断層に伴う変動地形は各所で容易に観察できる。それらは撓曲、ポップアップや逆向き低断層崖を含む段丘面の変形、河川の横ずれ、などである。

C価値

 活断層は現在の地殻変動帯を代表する現象の一つで、それに伴う変動地形は日本列島の各所で観察できる。活断層が発達する場所は世界でも限られており、簡単に観察できる場所はさらに限られる。糸魚川-静岡構造線活断層系は日本の活断層の中で最も活動度が高い断層群とされており、研究が進んでいる。南アルプスの北東および東縁部は同活断層系の中~南部を構成しており、変動地形を連続的に観察することができる。数少ないが、自然露頭がみられることも重要である。

D場所

 八ヶ岳南西麓低地と南アルプスとの境界付近および甲府盆地西縁と巨摩山地との境界付近

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