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更新日:2024年2月15日

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7 光岳周辺

写真 光岳周辺

A構成・特徴・状態

光岳(2591m)は南アルプス最南部に位置するなだらかな山で、山頂西側にある石灰岩の岩塔(光岩)が特徴である。光岩は白根帯のメランジュ中に取り込まれた秩父帯起源の岩塊で、この付近に散在する同起源の岩塊としては最大である。光岳の山頂三角点からの展望は良くないが、その西側約20mの展望台および光岩上から、西側にある本州唯一の原生自然環境保全地域の森林が望める。大井川側の展望は光小屋からが良い。光小屋をはさんで光岳の反対(東)側のイザルガ岳(2540m)では、360度の眺望が得られる。光小屋-イザルガ岳間にある幅広い凹地のセンジヶ原内では、周氷河環境で形成されるアースハンモックが観察できる。また、この付近はハイマツ、およびライチョウの生息南限とされている。
【状態】光岳には遠山川易老渡から易老岳を経るのが最短である。大井川や寸又川からは長時間にわたるアプローチが必要となる。光岳より南方の稜線は藪山状態で、登山者は少ない。このため全体として自然状態は良好に保存されている。センジヶ原のアースハンモック発達地帯には木道が設置されている。

B周辺環境

聖岳、上河内岳からの縦走登山路と組み合わせるのが一般的的であるが、数泊の山小屋ないしはテント泊が必要となる。最短の便ヶ島経由でも光小屋泊となる。

C価値

光岳自体は目立つ山ではないが、南アルプス周辺の高山域では、最も自然景観が保存されている場所てもあり、周辺に興味深い自然景観・地学現象が認められる。日本列島での周氷河現象が記録されている場所、およびそれと関係したハイマツおよびライチョウの分布南限の場所である。

D場所

【位置】静岡市葵区、川根本町と飯田市との境界
【緯度・経度】山頂(N35゜20’17”,E138゜05’02”)

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