14 山犬段と蕎麦粒山周辺: 寸又川層群の褶曲構造 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日

14 山犬段と蕎麦粒山周辺: 寸又川層群の褶曲構造の写真

A構成・特徴・状態

 南赤石林道の終点山犬段(1404m)は尾根上にある平坦地で、北西側に南アルプス南部の山々を、東側に大井川流域と富士山を望める地点である。ここを起点として、蕎麦粒山・高塚山や、沢口山を経て寸又峡温泉に下る登山道が延びている。杉川分岐から山犬段までの林道脇には、寸又川帯の成層状態が保存された乱泥流起源の砂岩泥岩互層(タービダイト)が露出し、その堆積構造と半波長数m以上の褶曲構造が観察できる。ただし、褶曲の一部は露頭で直接視認することが難しく、級化層理による地層の上下判定が必要となる。
 【状態】南赤石林道は、大札山の肩からは非舗装となる。千頭周辺の犬居帯の構造性メランジュの枕状溶岩を通過、杉川の分岐を経て山犬段(1404m)までは道路の凹凸が激しくなるので通行に注意。通常ならばマイクロバスでも山犬段まで行ける。林道の法面の一部は、モルタル吹きつけによって地層が観察できなくなった。褶曲が観察できる好露頭については、今後、保護が必要である。山犬段は数10台の車両が駐車でき、トイレと川根本町が管理する無人の山小屋がある。山小屋は常時使用可能。ここからは蕎麦粒山へのハイキング道とともに、板鳥山を経て寸又峡温泉に抜ける稜線上の登山道がある。山犬段より先の林道は一般車両の通行禁止。

B周辺環境

 南赤石林道を使用することになるので、林道下部の大札山周辺: 犬居帯のメランジュと枕状溶岩と組み合わせれば一日ジオツァーコースとなる。山犬段山小屋とともにウッドハウスおろくぼが利用できる。

C価値

 乱泥流起源の砂岩泥岩互層は付加体を特徴づける地層の一つである。千頭周辺の犬居帯の構造性メランジュで観察した乱雑な犬居メランジュと比較しながら観察すると良い。寸又川帯の地層中には褶曲構造が発達するが、ここでは様々な形態を持つ褶曲が、林道脇で手軽に観察できる。褶曲構造の観察記載と解析に役立つ教材となる。

D場所

14 山犬段と蕎麦粒山周辺: 寸又川層群の褶曲構造の場所

【位置】川根本町上長尾から登る南赤石林道,気田川分岐-山犬段間
【緯度・経度】蕎麦粒山山頂(N35゜07’34”,E138゜02’07”)

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