10 寸又峡温泉: 寸又川の曲流と蛇行切断 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日

10 寸又峡温泉: 寸又川の曲流と蛇行切断

A構成・特徴・状態

 大井川の最大支流、寸又川の下流域にある寸又峡温泉は、奥大井地区有数の観光地である。ここは大井川中流域で最大規模の穿入蛇行による蛇行切断を起こし、現河床からの比高約100mの河道跡の小起伏地に位置している。その環流丘陵である外森山は河道跡からの比高が約200mに達している。このこの環流丘陵の麓を巡る遊歩道を使うと蛇行切断の状況が観察できる。特に温泉街の東の下流側に河川跡の平坦な地形が保存されている。ハイキング道の中間地点から朝日岳登山口に向かう猿並吊り橋を渡り、寸又川左岸の河床に降りれば、蛇行切断の上流側と下流側が一望できる。この付近には犬居帯のメランジュが露出し、その観察には猿並橋の右岸側が良いが、渡渉が必要である。橋の左岸上流側には幅約30m程度の緑色岩が露出し、不明瞭ではあるが枕状構造も見られる。温泉街の北端からは寸又川右岸林道を利用する遊歩道が設けられている。この右岸林道が蛇行切断時の寸又川の河床高度に近いと考えられる。このコースは途中、夢の吊り橋をわたり寸又川のV字谷の景観を楽しむことができる。こちらの林道沿いには、寸又川帯の塊状砂岩・砂岩泥岩互層が露出している。
 【状態】旧河道を巡るコースは一周約60分、夢の吊り橋コースは約90分のハイキング道である。後者には夢の吊り橋の前後で急な階段の昇降がある。温泉街入り口と温泉街内の公民館前に一般車駐車場がある。

B周辺環境

 大井川鉄道千頭駅から定期バスが運行されている。アプト井川線の奥泉駅からこのバスに乗るのも良い。バスは奥泉の大井川の蛇行切断地形、および現河床からの比高が約約200mある大井川の廃棄河川跡を通過する。寸又峡温泉は寸又三山(朝日岳、沢口山、前黒法師岳)への登山基地でもある。

C価値

 寸又峡温泉は公共交通機関を利用し、温泉入浴、登山、紅葉見学などと兼ねて、簡単に地形・地質などの自然観察ができる場所である。

D場所

10 寸又峡温泉: 寸又川の曲流と蛇行切断

【位置】川根本町大間
【緯度・経度】寸又峡温泉駐車場(N35゜10’24”,E138゜07’23”)

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