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更新日:2024年2月15日

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26 線状凹地、イトキンスゲ、オヤマノリンドウアースハンモック

茶臼のお花畑の写真 茶臼お花畑のアースハンモックの写真

A構成・特徴・状態

特徴

  • 茶臼岳北部に位置する線状凹地内の草本植物群落。
  • 高山雪渓周辺植生であるイトキンスゲ群落に分類され、イネ・カヤツリグサ科の植物が優占し、オヤマノリンドウやミヤマアキノキリンソウもわずかに見られた。
  • 線状凹地の底には亀甲状土やアースハンモックが見られ、ほとんどがイネ科やカヤツリグサ科、もしくはシモフリゴケなどのコケ植物に覆われている。

状態

  • 上河内岳にかけて二重稜線が形成され、雪田群落などのお花畑に加えて、いくつかの線状凹地が分布している。
  • 亀甲状土は二重稜線の下方に形成され、大小の礫により多角形の形が綺麗に保存されている。イネ科・カヤツリグサ科の草本群落に被覆されているため、かえって保存状態が良いと言える。

B周辺環境

  • 線状凹地の底面の他にも、上河内岳にかけて広い亀甲状土帯が分布している。
  • 草本植物群落や亀甲状土の周辺には、シラビソやハイマツなどの低木・矮性低木林が広がっている。

C価値

二重稜線に沿って線状凹地が形成され、雪田群落が複数成立している。さらにこの場所では稜線の下方から、線状凹地の底面に至るまで、大型の亀甲状土が保存され、独特の植生が形成されている点で貴重な存在であると言える。
また、このような構造土自体も、過去から現在に至るまでの、環境の推移を知る上で重要なものであり、化石氷河地としても十分な価値を持っている。

D場所

26 線状凹地、イトキンスゲ、オヤマノリンドウアースハンモックの場所

【位置】
茶臼岳北部の線状凹地(標高2470m付近)

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