9 静岡市街地からの南アルプス南部の展望 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日

9 静岡市街地からの南アルプス南部の展望

A構成・特徴・状態

 安倍川河口にひろがる人口約70万人の政令指定都市、静岡から赤石岳、聖岳などの3000m超峰を含む南アルプス南部が遠望できる。この距離で3000m峰が望める海岸部にある大都市は、世界的に見ても希である。また静岡市が面する駿河湾は、御前崎と伊豆の石廊崎を結んだあたりで水深2000mに達する。駿河湾底から南アルプスの主稜線までのこの起伏の程度はヒマラヤ級である。このような大地形の形成は、中期中新世以降の地殻変動の積み重ねによるものである。また、竜爪山の東肩(鞍部ではない)を通過する糸魚川-静岡構造線の地形も各所から観察できる。
【状態】市街地からの南アルプスの展望は晩秋から冬期にかけてが良く、春期や夏期は晴天であっても霞んでしまって見えないことが多い。市街地であるために展望できる場所が限られる。絶好の展望地は静岡大学理学部C棟屋上、国道150号線南安倍川橋東詰など。公共施設としては、静岡県庁別館21階の展望ロビーが良い。ただし、ここから赤石岳、聖岳、上河内岳は見えるが、手前の山にさえぎられて山体の大きさは今ひとつである。なお、ここは三角州性扇状地(ファンデルタ)としての静岡平野、陸側に傾動する変動地形を持つ日本平および駿河湾の展望地でもある。糸魚川-静岡構造線は県庁付近の地下を通過し、用宗海岸付近に達する。

B周辺環境

 静岡は南アルプス南部への起点となる。時間があり、好天気の場合には県庁別館に立ち寄ると良い。

C価値

 日頃何気なく見ながら生活している場所が、実は世界的な急起伏地の一角にあることを理解してほしい。この近さに3000mの高さの山脈を抱える海岸沿いの大都市は世界的にまれであり、背後には水深2000mに達する急深な湾が控えている。この急起伏地を流下する日本有数の急流河川、安倍川が運搬した砂礫が典型的な三角州性扇状地である静岡平野を作っている。地学教材は身近な場所にもあるのである。

D場所

【位置】静岡市街地
【緯度・経度】静岡県庁別館 (N34゜58’37”,E138゜23’00”)

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