6 荒川三山 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日

6 荒川三山

A構成・特徴・状態

 荒川三山は、西から東へ前岳(3068m)、中岳(3083m)、悪沢岳(または東岳: 3141m)からなり、主稜線から分離した千枚岳(2880m)へと延びる東西方向の稜線上にある。この稜線は展望がきわめて良好で、とくに悪沢岳山頂からは360度の大展望が得られる。悪沢岳北東側には万の助カールが存在し、その下の蛇抜沢の上流部はU字谷の形態を有している。中岳南面には小規模ではあるが3つのカール群が存在し、そのうち西側のカールが最も形態が保存されている。西側カールと荒川小屋の間の岩塊斜面は、南アルプス最大のお花畑である。前岳西斜面は、南アルプス最大級の荒川大崩壊地となり、前岳山頂には線状凹地が認められ、山頂部は西側に崩壊しかかっている。悪沢岳山頂付近は緑色岩の岩塊を主体として赤色チャートの岩塊も混在している。中岳、前岳山頂付近は赤石帯に属する砂岩岩塊によって構成されている。
 【状態】椹島から千枚岳、荒川三山を経て赤石岳に至るルートは南アルプス南部を代表的する登山道であり、登山者も多い。登山道は整備されているが、千枚岳西側斜面の岩壁の昇降には注意が必要である。氷河地形はこの登山道から見下ろすことになる。

B周辺環境

 椹島が基点となるので、椹島周辺、赤石岳周辺、聖岳周辺と組み合わせた本格的登山コースのジオツァーとなる。登山では千枚小屋、荒川小屋のほか中岳山頂にある中岳避難小屋も利用できる。

C価値

 荒川三山は南アルプス南部を代表する登山コースにあり、その景観を十分に満喫できる山である。中岳西カールは、南アルプス南部では最も良く保存されている典型的な山岳氷河地形である。悪沢岳周辺には緑色岩・チャートなどの海洋性岩石が露出している。前岳山頂は活発な崩壊に伴う地形改変を示す典型的な例である。

D場所

6 荒川三山

【位置】静岡市葵区田代
【緯度・経度】悪沢岳山頂 (N35゜20’03”,E138゜10’57”)

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